私は、初当選以来、教員評価制度の導入や研修制度の改善など、教育の質の向上について問題意識をもち、議会においても積極的に取り組んできたが、最近では、家庭あるいは親の養育力が弱まり、学校・教師に過度に依存している状態こそ問題である。 これまで、政治も行政も家庭の問題には触れなかったが、現在の様々な社会問題も帰するところ、「親」や家庭教育のあり方に多くの原因があり、その状況も非常に憂慮すべきものになってきている。親の利便性だけを考えた安易な過度な保育サービスの充実は親の責任意識を奪いかねない状況なのに、親の教育力を高めるための施策が明らかに不足している。 アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの先進諸国では、現在、国を挙げて親教育がおこなわれているそうである。我々日本人より物質的な豊かさをいち早く享受できた彼等もまた親や家庭の重要性を再認識しているのだろう。我が国においては、本県を含む先進6府県がようやく「親教育プログラム」の開発・推進に着手したところだと言う。 最近の保育所・幼稚園の運動会やおゆうぎ会などの場所取りやビデオ撮影の現場では、親の勢いにしばしば圧倒されるが、誰かがその子育てに対する姿勢を正しいレールに乗せてやらなければなならい。子育ての情報が氾濫する一方で核家族化が進み、相談もできずにきてしまった、全てに自己流・自分本位の一部の親たちも、早い段階から負担を感じさせることなく、例えば乳幼児の定期健診や幼稚園・保育所の保護者参加のプログラムの一環としてなど、自然に親としての学びの機会に参加できていれば状況はきっと違ったはずだと思う。 栃木県では、18年度に、「親学習プログラム」(案)を用いてモデル事業を実施する予定である。この際、家庭教育の支援としては、子育てに必要な知識やスキル等の習得に終わることなく、「親としてのあり方」の部分にもしっかりと踏み込むべきだと考える。さらには、家庭教育に対する無関心層へのアプローチや「親学習プログラム」への参加者の確保を支援するような包括的なシステムづくりも必要と考える。所管の文教警察委員会でも積極的に取り上げるべき課題と認識した。
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Date: 2006/12/27(水)
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